「主は俺になんの用だろうか・・・お、あれは」
「写しか・・・」
「なんだ、本物!」
「・・・は?」
「これから俺はそう呼ぶ事にした。
主に写しと呼ばれて申し訳ない気持ちになると言ったら、そう呼べと教えて下さった!」
「そうか。」
「確かに間違ってはいないが、なんかイラッとするな・・・くそっ!」
「・・・おい、主に呼ばれているのに、そのボロを纏うのは如何なものかと思うぞ。」
そう言うと
「一見、ボロに見えるがこれは今日おろしたての結城紬だ!
ボロに見えるように染色してある!」
「そこは胸張って言うところじゃ無いだろ!
無駄に金使ってんな!!」
「昨日は高級シルクだ!何気に鴇の刺繍も施されている!
全部で20枚はある!!」
「いや、そんな事をしてなんの意味がある!
高級な反物でボロ20着も作るって最高の贅沢か?!」
「アニメや漫画の主人公は常に同じ服を20着位持っているらしい!主に教えてもらった!!
だから、俺のボロ布も最高級の物で揃えた!」
「お前何気に主に洗脳されてね?
目を覚ませ、お前のしてる事は全力で無駄遣いだ!」
「それと、この一見ダサく見える芋ジャーだが!」
「確か堀川国広とお揃いだったな・・・」
「二人ともA〇i〇asだ!!!」
「そのブランドで芋ジャーよく見つけてきたな!
むしろ褒めてやるよ!!
ていうか、普通のカッコイイデザインのジャージ買えよ!!」
「それと毎回そのドヤ顔、死ぬ程ムカつくな!!」
「主が、写だから高級ブランドで身を固めたら、いつの間にか俺も本物に?!って買ってくださったんだ!」
「お前完全に主に洗脳されてるな!
変なキャッチコピーみたいなのつけられてるけど、写しは何着ても写しだからって聞いてねー!
そしてそのドヤ顔ムカつくー!」
「よし、本物に羨ましがられる事が出来た!これも主のお陰だ!
さて、A〇azonで安いデッキシューズに見える、CO〇VERSEを買うか!じゃあな、本物!」
「っておい!人の話を聞け!!
そして、そのドヤ顔を辞めろ!!」
「・・・」

「どうした?山姥の長義。俺と兄者に何か用か?」
「お前達のジャージーのブランドは何だ?」
「ジャージーのブランド?確かPU〇Aだったと思うけどどうしたの?」
「兄者・・・ブランド名は覚えているのに・・・」
「そうか、いや何でもない。」

「おっ、長義じゃねえか!どうした?
畑仕事手伝ってくれるのか?」
「兼さん、他人をアテにしたらダメだよ。」
「堀川国広、お前のジャージはAd〇d〇sなのか?」
「えっ?そうだけど・・・」
「和泉守の内番服は?」
「オレのは確か西陣織だったと思うぜ?」
「内番服に西陣織・・・」

「主。」
「なに?ちょぎどした?」
「俺のジャージのブランドは何だ?」
「一応Ne〇 Bal〇nceだけど?」
「そうか、それなら良かった。」
「?」
「ただ、写しに対しての異常な無駄遣いと、皆の内番服の無駄遣いは燭台切と博多に報告させてもらった。」
「!」
「ちょっと、勇気づけてあげようと思っただけなんだけどなぁ・・・」
「写しは主の玩具じゃない。俺の言いたい事は以上だ。」
「ひっどい、ずっるい!結局まんばちゃんからかうの自分1人じゃないと嫌なだけでしょ?
よりにもよって、みっちゃんと博多に言うなんて!」
「何?君は僕に聞かれたら困ったの?」
「ひいぃ!!」
「残念だけど逃がさんとよ?」
「ぎゃー!」
「では、失礼した。」

「ふむ、このブランドはなかなか人気があるみたいだな。
でも靴が1番人気があるようだ。
じゃあ、揃いの靴をA〇az〇nで買うか。」
「主の無駄遣いも止めたし、二度と写しの死ぬ程ムカつくドヤ顔はこれで見なくて済む。」
「・・・おっと、購入者名を主の名前にしておかないと。」
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