「さて、じゃあ一応見廻りしてから寝るかな?」
「あ、みっちゃんさん見回りするの?」
「あぁ、乱ちゃんまだ起きて・・・
うわぁぁぁ!!」
「何?どうしたの?」
「加州く!うわぁぁぁぁ!!」
「もしかしてコレ?」
「び、ビックリした。それ何?」
「ローションパック。お肌のお手入れは日頃してるけど、毎朝晩コレをするようになったらお肌の調子が良くなったから、加州くんと一緒にしてるんだ。」
「そうなんだ。それにしてもビックリしたよ。」
「確かに犬〇家の一族みたいだよね。」
「でも、乱にコレ勧められてから確かに肌荒れ全く無くなったよね。」
「そうでしょう?」
「・・・。あの、僕もそれ分けてもらっていいかな?」
「いいよーまだまだあるから!」
「乱ちゃんありがとう。」

翌晩ー
「今日は久しぶりに晩酌してるから、厠が近いな。」
「って!おわぁぁぁ!
敵襲か?!新しい時間遡行軍か?!!」
「待って待って!!和泉守僕達だよ!」
「ん?燭台切か?なんだその顔は!」
「これはローションパックって言ってお肌を整えるケアなんだよ。」
「最先端の刀もお肌の手入れ位した方がいいと思うけどね。」
「・・・」

翌晩ー
「なんかさっきこの辺りから悲鳴が聞こえて来たような?
小さい子を守る為にも様子わぁぁぁ!」
・・・
「小さい子に好かれる為にも・・・」

翌晩ー
「人妻に好かれるんじゃねぇか?」
「・・・」

「主、最近えらい出費が増えとーとよ。」
「え?私最近大人しくしてるよ?」
「主のせいじゃなか。」
「どれくらい?えぇー!こんなに増えてるの?!」
「なんで・・・?」
「堀川に心当たりがある言うから、来てもらっとうよ。」
「そうなの?入って・・・ってアレ?鶴さんも?」
「俺は主の驚く顔を見に来た。」
「そういうのいらないんだけど、まぁいいや。」
「国広何か心当たりあるの?」
「実は・・・」
「はぁ?!」

晩ー
「なんか人数が増えてきたから、この部屋も狭くなってきちゃったよね。」
「もう20人近く・・・ってあんな格好の刀剣いたっけ?」
「え?どれどれ・・・ホントだ初めて見る服。新しく来た子かな?」
「ちょっと声掛けてくる。」
「ねぇ、最近鍛刀で来たの?ってうわぁ!」
「悪い子はいねーがー!!!」
「ぎゃーーー!!!」
「主が出たぞー!皆逃げろー!!」
「博多、長谷部、鶴丸、入口塞いで!!!」
「了解です。」
「おう、分かった!」
「任せときんしゃい!」

「で、首謀者は?挙手!」
「乱ちゃんとと清光?」
「って言うか、みっちゃんまでいるじゃん!
じゃあ、なんでこんな事になるのかなぁ?」
「ちょっと前に肌があれてたから・・・主ごめんね。」
「まぁ、男性もお手入れしてもいい時代だとは思うけどこれだけの人数が1シートずつのパック使ってたら、さすがに金銭的に辛くなるから。
もっと安いのに・・・って何故そこで目を逸らした?
膝丸?」
「な、何でもない・・・」
「ちょっと目を見ようか。そして真実を吐かないと」
「どうなるのだ・・・」
「兄者だけに馬当番1ヶ月させます。」
「あ、兄者だけに・・・それは・・・」
「言っちゃダメだよ?」
「しかし兄者・・・」
「主命だ。言え。」
「・・・あ、兄者の発案で・・・先月からS〇-2のパックに・・・」
「はぁ?アンタら何考えてんの?!
1枚いくらすると思ってんのよ?!」
「そりゃ、金銭的に辛くなるわー。ちょっと肌見せてみなさいよ!」
「うっわー、全員ツルスベ肌じゃん羨ましいにも程がある」
「俺はそんなのしなくても、白くて美しい肌だぜ!」
「鶴丸そんなんいらんって言うか、余計に頭に来るんだけど!!!」
「あ、主さんも綺麗な肌ですよ・・・?あはは」
「はぁ?基礎化粧品もS〇-2じゃないのに皆より綺麗な訳無いじゃん!」
「そもそも、俺達は鍛えられた鋼の付喪神だ。
肌がツルツルなのは当然じゃ無いのか?」
「「あ」」
「・・・そうだよ長谷部の言う通りだよ!
S〇-2シートパックこれだけの人数1ヶ月分パァだよ・・・
これからは一切禁止にします!」
「「えぇー!」」
「うるさーい!!全員処罰するからなー!
覚えとけよー!うわーん!」
「主さん・・・」
「僕達、ちょっとやり過ぎちゃったね・・・」
「光坊が女子力上げすぎたからだぜ、きっと。」
「それは関係ないと思うよ!」
「でも・・・」

「みっちゃん、コレなに?」
「ほら、禁止になっちゃったけど僕達も君にも綺麗になって欲しくって。」
「百均のシートと無〇良品の化粧水!」
「僕達使っていたのよりは劣るけど、今は金銭的に余裕が無いから。ごめんね。」
「・・・ありがとう。」
「いいえ。キミに喜んでもらえて良かったよ。」
「みっちゃんとか、乱ちゃんも清光とかもこれだったら使ってもいいよ。」
「ふふ、じゃあ今晩から一緒に使おうよ。」
そうしてその晩から犬〇家の一族が1人増えました。
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